メルトルーフ誕生秘話(その2)
どんでん返しかい
ついに熱伝導板工事をする段階に至った。そこで、隣の板金屋さんに声掛けして、現場に来てもらい状況説明をした。彼は話を聞き、寸法を取って、2.3日中に見本を作って持ってきますから、と言って帰った。明日早朝から屋根の上で仕事をしていたら、梯子から上がってくる人があり、見ると隣の板金屋さんでした。牧野は「もう出来たのか」と心弾ませて朝の挨拶を交わした。彼曰く「牧野さん、実は腰が悪くて病院にかからないといけなくて、仕事に着手して途中で投げ出すことになって迷惑をかけてはいけないので、この工事の約束を反故にしてください」とのことであった。功は返す言葉が見つからなかった。
壁だ! 大壁だ! 裏切りじゃん
その年は何かの援助があり、各板金屋さんは年内の工事は、腹いっぱい請け負っており、飛び入りは受けてもらえない状況であった。そのとき牧野は一般的には大きな裏切りに会った状態なのに、「そうですか残念ですけど、これまでありがとうございました」と、彼と笑顔で別れることのできた自分を尊敬していた。45年の信仰の現れと喜んで受け止めた。
でも、、、牧野は驚き、返す言葉もなかった。壁にぶち当たる その言葉はまさに今の自分の状態であると、そして彼は、持っていたドリルを置くと、立ったまま腕を組んでお祈りをした。「おお 父なる神よ この心の苦しみから私を救い出してください、屋根の工事を請け負って下さる良い板金屋さんを見つけるとができるように祝福してください」と。
祈る以外に方法はなかった 主の声は聞こえた
祈りだすとすぐ答えが伝えられた。「自分でやりなさい」。最初の時と同じであった。彼はそんなことが自分にできるだろうかと疑問を感じた、するとすぐに「鉄板を曲げて切るだけだからあなたにできますよ」と。どうやって曲げるのかな疑問を感ずるとまた言葉があった。「川向こうの鉄骨屋さんへ行って鉄のアングル材を貰ってきて、それを角材の角に取付けて、金敷ではたいて曲げなさい。また新しいトタン鋏を買ってきなさい」と。 それで言葉は終わった。「わかりました」と。でも牧野はトタン鋏は3丁も持っている、色合いは錆色でも使用回数は少ないから、切れ味は落ちていない、それなのになぜ新しい鋏がいるのだろうと、不審を感じた。
2026年01月03日 14:38
